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Concert directed by Fujimoto Takayuki / 2005
OVERVIEW
LED照明のデジタル・ディバイスとしての可能性を軸に、舞台上のミュージシャン内橋和久とUAが、音響のみならず照明や映像のアウトプットまでを、公演中に音によりコントロールできるシステムを開発し、空間全体が即興的/有機的に変化していくコンサートを現出させた2日間。
500人以上が集まる上演空間 YCAM Studio Aの中央部の床と天井に舞台とスクリーンボックスが仮設され、23本のスピーカーと80個以上のLED照明を設置。独自に開発した視覚的インターフェイス・パレットによって音の空間構成を6トラック分自由自在にプリセットでき、インタラクティブにそれらのメディアを演奏やヴォイスパフォーマンスに組み合わせ、連動させることができる。その音のデータはマスターコンピューターで解析され、照明と映像を担当する各コンピューター上で動く専用のアプリケーションに、それぞれに最適化された情報として刻々と送信される。
コンピューター・マシンパワーの飛躍的な向上で、各アウトプットまでの時間は、人間の感覚ではほとんど無きに等しいくらいまで縮められ、会場全体はまるで有機的なつながりを持った一個の生物のように変化していく。
即興的に生み出される空間の視覚表現と音の響宴は、空間全体が楽器で演奏されているかのように、アブストラクトな変容を生み出した。
なお本作は、「第9回メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品」に選ばれ、09年秋の[ 文化庁メディア芸術祭ウィーン展2009 ]と[ 文化庁メディア芸術祭浜松展 ]にて記録映像が上演された。
PRODUCTION MEMBERS
- Music, Played by
- Kazuhisa Uchihashi, UA
- Concept / Space Design / Lighting Design
- Takayuki Fujimoto
- Video Design
- Masahiko Furukata(dag)
- Interaction Design
- Daito Manabe
- Technical support
- Color Kinetics Japan Incorporated, TamaTechLab.
DATES
July 2-3, 2005
Yamaguchi Center for Arts and Media[YCAM] Studio A, Yamaguchi, Japan