Kinsei R&D | Fujimoto Takayuki Works

Pure Core Installation

Installation directed by Fujimoto Takayuki / 2020

OVERVIEW

2020年の世界的なコロナ禍の中、客数制限などの規制がある劇場でのパフォーマンス公演に合わせて、劇場設備の転用を考えて制作したインスタレーション。
音と光の完全同期によって、観客は物理的な動きのない舞台空間で、音と光が質量を持ち高速で運動するかのような体験をする。
半透明のビニールシートに覆われた観客不在の客席も展示の一部になり、限定された数の観客は、一定の距離を保ちつつ舞台上で佇みあるいはゆっくりと回遊する。
このインスタレーションには、ダンス作品『Pure Core』の舞台装置がそのまま援用されているが、展示を体験する観客はその舞台の中に入り、ダンサーと同じ目線で光や音を体験し、シートが被された無人の客席を見ることになる。

このインスタレーションと同時に開催されたダンス作品『Pure Core』は、児玉北斗の主催・ディレクション・振付による公演で、Kinsei R&Dが共済し藤本隆行は照明を担当している。その制作の主要期間として、城崎国際アートセンターでの二週間程度の滞在制作があり、その間にPure Core Installationは、ダンス作品『Pure Core』の音楽を担当していた平野みどり(MimiCof)と協同制作された。
ダンス作品『Pure Core』とPure Core Installationは、共通のコンセプトのもとに作られているわけではないが、インスタレーションは、動きのない空間が視覚と聴覚によって変容していく体験を、観客に提供するべく作られていて、感覚による現実の変容という点ではダンス作品『Pure Core』と通じる部分が見出される。


PRODUCTION CREDIT

監督・照明 藤本隆行 (Kinsei R&D)
音楽平野みどり (MimiCof)
記録映像製作長良将史
   
主催一社) Kinsei R&D
提携THEATRE E9 KYOTO
(一社団法人アーツシード京都)
助成公益財団法人 アサヒグループ芸術文化財団
 公益財団法人 小笠原敏昌記念財団
 文化芸術活動の継続支援事業
滞在制作城崎国際アートセンター (豊岡市)

EXHIBITION SCHEDULE

2020年12月5日・6日Pure Core InstallationTHEATRE E9 KYOTO、京都
Duration: 17min 57sec

MOVIES

Pure Core Installation